古代中国の教えでは、五行の構成要素である『木・火・土・金・水』の素材や形状、色で住まいの中のバランスを整えていきます。
しかし、プラスチックのような人工物質はどうでしょうか?
五行にある色を用いることで多少の助けにはなるかもしれませんが、人工的なものの中に生命力は感じられません。
そして残念なことに、いくつも置かれているプラスチック製品が、家の中のエネルギーを消耗させていることさえありえます。
日本でよく見かけるプラスチックの収納ケースは、私のクライアントも便利なものだとよく主張します。
しかし、もっと広い視野で考えると(多くの場合)自分の人生を妨げるものになっていることがわかります。
学生や就職したての給料の安い時期ならそれもいいでしょう。
しかし、社会人としてちゃんと働いているなら、安くて魅力のないものを自分のまわりに置くより、ほんの少し予算を増やせば、機能性・実用性・美しさを兼ね備えたものを購入することができます。
近くの店ですぐ購入でき、保管という目的にかなっているから?
それではプラスチックケースを使用する理由にはなりません。
たまたま簡単に手に入ったので「とりあえず使っている」だけです。
「大人になる」ということは、恋愛や仕事、社会との関わりを持つということの他に「美的感覚を磨いていくこと」も含まれます。
プラスチックは一時的で簡易的、個性のなさを物語っています。
それは「とりあえず」という、不安定で不確かなエネルギー。
その安っぽさが、環境と自分自身の価値を減らしてしまいます。
経済的な問題を抱えている場合や浴室やキッチンで使う以外は、使用をお勧めしません。
洋服ダンスや小物を収納するために、魅力的な収納家具を購入するのは難しいことではないと思います。
中身が透けて見えず、魅力的なデザインのものを選んでください。
家にあるものが、安さや機能優先のものばかりでなく、魅力的であるほうが気分がいいと思いませんか?
自分自身の価値を認め、投資してください。
あなたにはその価値があります。