近藤麻理恵さん(以下「こんまりさん」)が家を片付けるアプローチは母国日本だけでなく、世界中でセンセーションを巻き起こしました。
彼女の本は40か国で販売され、カナダのコストコでさえ入手可能です。
元旦は多くの人々が伝統として「新しい健康的な習慣」を取り入れようとする日です。
Netflix は2019年1月1日『Tidying Up with Marie Kondo』(邦題は:KonMari〜人生がときめく片づけの魔法〜)シリーズを配信しました。
この番組では、テレビ画面を通して こんまりさん の言動やクライアントの様子を観察していきます。
家の中に存在した「不安定さ」がクライアントに与えていた精神的影響、人間関係への影響を知り、彼らが自分の家を片付けながら少しずつ成長していく過程を見ることで、こんまりさんの「お片付けメソッド」は、よりリアルに知られるようになりました。
ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)は、「混乱がストレスと先延ばしの両方を引き起こす」という科学者の発言を引用した記事を発表しました。
私は 科学が常識を支持したこと を嬉しく思いました。なぜなら、こういったアイデアは十分に調査されることが滅多にないからです。
片付けの概念そのものが「ガラクタを放置してきたこと」への説明責任や重圧を与えるため、人々のストレスになる可能性があります。
これが引越しがストレス要因の上位3位の1つにあげられる理由です。
さらに、手放す=喪失 のように感じます。
喪失は、人々が 変化よりも恐れていること だと私は思います。
こんまりメソッドのアプローチは素晴らしいものです。
あなたが既に持っているものの中から、喜びをもたらすものだけを残しましょう というコンセプトだからです。
それぞれのアイテムに向き合いながら「ときめきレベル」を判定することで、単に(物理的に)所有しているのではなく、それらを 感情的に、精神的に、スピリチュアル的に持っているかどうか を確認して、現在の自分自身と向き合っていくのです。
こんまりさんの手法は、コンテンポラリー風水で私がやっていることの重要なパートでもあります。
それらをよく検討するようにクライアントに勧めています。
こんまりメソッドでは、インテリアの配置替えや模様替えまでは介入しません。
コンテンポラリー風水ではもう一歩踏み込み「インテリアをどのように家の中に配置するか」で「クライアントが意図していない結果へと導いてしまっているモノと空間との繋がり」を認識する、実際的な手助けをしています。
もし本棚が一杯なら:培ってきた考え・価値観を楽しんでいるでしょうが、新しい本を入れるスペースがないため、フットワーク軽く多くの事を知ったり、思考を広げるといった経験・余裕が減ってしまうでしょう。
もし部屋のいたる所に“一人ぽっち”を象徴するアートを飾っていたなら:パートナーを見つけたいにも関わらず、無意識のうちに一体感ではなく孤独感を指示してしまっています。
家は「私達がどうあるか」ということを伝えているのです。今までの経験、無数の物語を。
あなたの個人的なスペースの中にある、全てのものと意識的な関係を持つこと・・・これが全てです。
自分が持っているものについての考えや気持ちを明らかにすることで、家でも世界全体でもあなたの目覚めの体験をより明確に引き寄せていきます。
すべての物にアクセスしやすくし、美しく魅力的にすることで、平凡な日常的なルーティンでさえ、より多くの美しさと喜びをもたらすでしょう。
私は日本と27年前から繋がりがあります。
90年代には東京に5年間住んだことがありますし、それ以降も定期的に日本を訪れています。
特にここ16年間は、年に数回日本でコンサルティングをしています。
伝統的に、親しい知人さえもあまり自宅に招かない日本で、恐れ多くも私は何百もの家庭や企業を訪れてきました。
そしてクライアントは、人生における重要な変化を見せてくれました。
私はこんまりさんの番組を見て楽しんでいます。
こんまりさんが通訳さんと一緒に北米の家の中を歩くのを見ていると、外国で通訳と一緒に家の中を歩く私の経験ととても似ていると思いました。
彼女が導こうとする変化への温かな導きと感謝は、私自身にも感謝を思い起こさせました。
Netflixのこんまりさんシリーズは、「家は住むだけの場所ではない」ということを解りやすく認識させてくれます。
これからも、ますます多くの人々を励ましてくれることを願っています。
あの番組は人生の様々な側面を見出し、培ってくれるワークショップです。
あなたの周りの環境が、常にときめきと全体性をもたらすものでありますように!